リカレント教育がおすすめな理由は?学べる場所や分野について知ろう!
リカレント教育とは、学校から離れて社会に出た後も学び直しをし、仕事に役立つスキルを身につけることです。
変化が大きいこれからの時代に求められる人材になることを目的として、今多くのビジネスパーソンから注目を集めています。本記事では、リカレント教育がおすすめな理由について詳しく解説し、学べる場所や学ぶ分野も併せて紹介します。
リカレント教育がおすすめな理由
社会人の学び直しとして話題のリカレント教育ですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。まず本章では、リカレント教育がおすすめな理由について詳しく解説します。
キャリアアップ転職ができる
リカレント教育は、基本的により高度な知識やスキルを身につけることを目的としているケースが多いです。豊かな知識や技術を持った人材をどの企業も欲しているため、転職市場で非常に有利になります。
例えば、デジタル技術の発展が目覚ましいWeb業界で働いている場合、プログラミングやWebデザインなど、今の仕事にプラスアルファの知識をつけていくことでキャリアの幅をより広げられるでしょう。
また、同業界だけではなく、新たな業界に挑戦することもリカレント教育を行えば叶いやすくなります。目指している業界で今どんな人材が求められているのかリサーチし、必要な知識やスキルを学んでいくことで、自分の未来を新たな方向へ切り拓いていけるでしょう。
収入が増える
企業によっては、専門的なスキルを習得したり新たな資格を身につけたりすると昇給や昇進ができる場合があります。
リカレント教育を通して仕事に役立つスキルを得られれば、業務の幅が広がってマルチタスク能力も自ずと磨かれていきます。IT関連の業界だと、国家資格を取得することで基本給そのものがUPする企業もあり、確実に昇給を狙えます。
また、本業だけではなく、リカレント教育を足がかりに副業を始めれば、新たな収入源を確保できるでしょう。働き方改革の影響により副業を解禁した企業も多いため、収入を増やしていきたい方は、より広い視野でキャリアの形成を考えていくのがおすすめです。
新しい人間関係を構築できる
リカレント教育はオンラインで受講が完結するものもありますが、オフラインの場合、同じ学問を学ぶ人と新たなつながりを築くこともできます。
学ぶために集まっているということもあり、意識の高いビジネスパーソンがそこには多くいるでしょう。リカレント教育を通して得た出会いは切磋琢磨し合うきっかけとなり、自ずと自分を成長させてくれます。
また、受講生だけではなく、その道の教育者との出会いからも良い刺激を受けるでしょう。特に1つの会社でずっと働いていると人との関わりに変化が出にくいかもしれませんが、そんななかで新しい人間関係を構築できるのもリカレント教育の大きな魅力といえます。
リカレント教育を受けるのにおすすめの場所・サービス
いざリカレント教育を受けようと思っても、具体的にどこで学べばいいのかわからない方も少なくないでしょう。そこで本章では、リカレント教育を受けるのにおすすめの場所やサービスについて紹介します。
大学
社会人向けのビジネス講座やリカレント教育プログラムなどを開講している大学が今は多くあります。
学べる内容は法律、語学、情報科学など多岐にわたるため、自分に必要な知識やスキルの学問分野を取り扱っている大学をよく調べてみるといいでしょう。
さらには、ライフステージの変化がより激しい女性向けのカリキュラムを用意している大学もあります。今は女性も社会で活躍し続けることが期待されている時代です。リカレント教育を受けたい女性はぜひこういった女性特化型のカリキュラムもチェックしてみましょう。
また、通学型のみならず、オンラインで受講できる通信制大学もあります。仕事や家庭と両立しながらの学び直しは時間の捻出が難しいことも多いですが、通信制大学であればエリアを問わず、空き時間を活用しながら学べます。
自分のライフスタイルやワークスタイルと照らし合わせながら、自分に適した学習方法を選ぶようにしましょう。
民間のスクール
民間の教育機関なども、専門技術を習得できるスクールを開校しています。これらは専門学校やカルチャースクールなどで学ぶことができます。
経営や法律、語学、プログラミングスキルなどさまざまな分野を取り扱っており、キャリアアップやキャリアチェンジを目指している方にまさにおすすめです。
ほかにも、事務系や介護系、心理学などに関連した資格を取得できるスクールもあり、ブランクがある方にも向いています。スクールの形態も非常に多様で、時間の融通が効きやすい点も特徴です。学習期間や時間帯などを選びやすいため、まとまった時間を確保するのが厳しい方や仕事が忙しい方にとっても両立がしやすいでしょう。
オンライン講座
スマートフォンやPCが普及した今、多くのWebサービスでオンライン講座が開講されています。
オンライン講座なら、自宅や外出先からでも受講が可能です。場所や時間を選ばずに学べるため、多忙な社会人でも仕事と両立しながら学ぶことができます。
また、オフラインの講座だと、理解しづらい部分があったとしても講師への積極的な質問をためらってしまうことがあるかもしれませんが、録画された動画講義なら必要に応じて何度も復習ができます。あくまで自分のペースで、じっくりと学びを深めていくことができるでしょう。
さらに、学校や教室とは異なり固定費がかからないため、料金設定が比較的リーズナブルな傾向にあります。出費が気になる方におすすめの学習方法です。
リカレント教育で学び直すのにおすすめの分野
リカレント教育では、主にどのような学問を学ぶといいのでしょうか。本章では、リカレント教育で学び直す際におすすめな分野を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
英語
リカレント教育において、最も定番といってもいい学問分野は英語です。一定の英語力の取得を昇給や昇進、海外赴任の条件としている企業は少なくありません。
例えば海外の取引先とやり取りができるようになるなど、英語が使えると仕事の幅が格段に広がります。英語力の証明としては、TOEICなどの資格を取得するのが一般的です。英語は大抵の人が学生時代に一度学んでいるため、再度の勉強が始めやすいのも特徴の1つです。
大人の学び直しはややハードルが高く感じられるかもしれませんが、英語は比較的挑戦しやすいといえます。
また、英語学習はビジネスや生活の拠点を海外に移したいと考えている人にもおすすめです。1つの場所に囚われない働き方が一般化しつつあるので、よりフレキシブルに、より自由に活動したいと考えている方はぜひ英語を学んでおくといいでしょう。
プログラミング
小学生の必修科目となり、子どもの習い事としても注目を集めているプログラミングですが、大人も同様で、学び直しを行う方が増えています。専門職であるため、手に職をつけたい方や、副業・フリーランスを目指したい方にもおすすめです。
IT技術は絶えず発達し続けているため、現役のエンジニアでも、スキルや知識をアップデートするために学び直す方は多いです。
業界を問わず、あらゆる企業においてDX化が推し進められている今、プログラミングの需要は急増しています。よって、プログラミングのスキルをつけておくことは、これからの時代により求められる人材になり得るともいえます。
ビジネス科目
ビジネス科目とは、経営学やマーケティング、会計、法律などを指します。いずれも専門性が高い分野のため、対象の講座は大学など規模の大きい機関で開かれていることが多いです。
また、専門的なビジネス科目の講座は基本的に就労経験がある方に向けた内容となっています。すでに大学でその分野を学んでいたとしても、時代に合ったスキルや知識を身につけるために学び直す方が今増えています。
その道で活躍し続けられる人材になるためには、どのビジネス科目においても情報のアップデートが求められてきます。
リカレント教育を始めるときにおすすめの支援制度やサービス
より自分に合ったリカレント教育を受けるために、事前にチェックしておくべき情報があります。本章では、リカレント教育を始めるときにおすすめの支援制度やサービスを紹介します。ぜひ有効に活用してみましょう。
マナパス
マナパスとは、社会人の大学などでの学びを応援する文部科学省のポータルサイトです。
「学びのパスポート」がその名前の由来で、全国4000以上の大学や大学院、短期大学、専門学校などの講座やプログラムを検索できます。学問分野や取得可能な資格のほか、土日や夜間の開講、給付金等の支援など、さまざまな条件を設定したうえでの検索が可能です。
さらには、ロールモデル探しにぴったりな「在校生・修了生インタビュー」や、社会のトレンドと絡めた学びの情報にスポットを当てた「特集ページ」など、学び直しに関心がある方に向けたコンテンツを発信しています。
就職・転職支援のための大学リカレント教育推進事業
就職・転職支援のための大学リカレント教育推進事業は、文部科学省運営の事業であり、短期間で就職や転職につながるプログラムを提供しています。
講座により期間は異なりますが、おおよそ2〜6カ月程度です。DX(AI・IoT)や医療・介護、地方創生、女性活躍など、多様な学問分野を取り揃えています。
基礎から応用まで幅広く提供しており、全国で22都道府県、63プログラムが採択されています。また、一部テキスト代等を除き、受講費は原則無料です。
教育訓練給付制度
教育訓練給付制度は、労働者の主体的で中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とした厚生労働省の制度です。
一定の条件を満たす雇用保険の被保険者が対象となります。
給付の対象となる訓練は、レベルに応じて「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3つに分かれており、給付額の上限がそれぞれで異なります。
教養を身につけたい人にはリベラルアーツプログラムがおすすめ
大人の学び直しとして注目を集めているリカレント教育は、自分の状況に合わせてさまざまなスタイルで学ぶことができます。
ビジネスマン向けの動画オンデマンドサービス「LIBERARY」では、自身の置かれている状況を踏まえ、有識者が自身の専門分野をリベラルアーツ×ビジネスの観点で語る100本以上の動画が見放題です。
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